ドイツの保険の種類（簡易版）

賠償責任保険 Privathaftpflichtversicherung

自分や家族が誤って人に怪我を負わせてしまったり、 物を壊してしまった場合に保険が賠償金を支払ってくれます。たとえば、「子供が訪問先で高価な置物を壊し てしまった」「洗濯機の水がもれて下の階の住居が浸水した」などが補償されます。多くの人が加入していて 保険料も安いので、ワーホリや学生、短期滞在の方でも必ず加入しておいたほうがいい保険です。

家財保険  Hausratvercsicherung

家具・調度品・ガラス(窓、テーブル、棚等)・貴金属・貴重品・楽器・自転車などが、盗難・ 火災・水害などにより被害を受けた場合

・火災等で家に住めない間のホテル代
・家の外であってもかばんを強奪された場合（置き引きは保証対象外）

などに補償されます。

事故保険 Unfallversicherung

ドイツではポピュラーな保険です。日本では生命保険の特約に含まれますが、ドイツでは別途事故保険として加入します。

事故による障害などの際に補償されます。病気の場合は補償されません。その代わり保険料は高くなく、月に数ユーロからの加入が可能です。

以下の内容を保証対象とすることができます。いずれも事故による
・障害時一時金
・死亡時一時金
・障害年金
・整形手術費用
・入院補助費

旅行障害保険 Reisekrankenversicherung

法定健康保険はヨーロッパ内はカバーされていますが、それ 以外の国で治療を受けた場合は補償されません。ヨーロッパ 外に出ることがあるのなら加入しておくことをお勧め します。現地での緊急治療代、ドイツまでの輸送費などが補償されます。

保険料はひとり年間10€ほどです。

プライベート健康保険の場合は大抵はヨーロッパ圏外での補償も含まれています。

追加健康保険  Zusatz Krankenversicherung

法定健康保険ではカバーされていない項目を補うための保険です。以下の３分野があります。

・歯の詰め物・インプラント・ブリッジなど
・ヨーロッパ 外での緊急治療と輸送費、
・代替治療 −マッサージ、鍼灸など（医師の処方箋があり、
・眼鏡・コンタクト
・入院時の一人または二人部屋
・入院時のチーフドクターによ る治療

特に歯の治療には一度に数千ユーロ単位でお金がかかることが ありますので加入しておくと安心です。

訴訟費用保険　Rechtschutzversicherung

訴訟費用が補償されます。以下の4分野があります。

１．プライベート：注文した商品やサービスを得られないなどのトラブルなど
２．雇用関係：解雇条件などの雇用に関するトラブル
３．交通法規関係：交通事故や罰金などに関するトラブル
４．賃貸関係：家賃・敷金・修繕費など賃貸関係での大家とのトラブル

軽い自動車事故で自分に非がなくても、相手が訴訟保険に入っていれば訴えられることもあります。自動車をお持ちの方はお勧めします。

現地採用の方の場合は、雇用関係も補償しておいたほうがいいでしょう。不当解雇の際などに雇用主を訴える費用が補償されます。

訴訟保険は濫用すると、保険会社から解約されることもあります。そうすると、他の保険会社でも加入できなくなることもあります。

年金保険  Rentenversicherung

日本でもドイツでも少子化・高齢化社会により、強制年金だけでは老後は今の暮らしを維持でき なくなってきています。ドイツに中長期に滞在される方は、法定年金以外にも個人年金を利用することにより、補助金を受けたり、所得税の控除といった特典が得られます。

将来ドイツにいるにしても日本に戻るにしても国の年金だけでは足りませんので、個人で準備しておくことが必要です。老後資金の準備は早く始めるほど毎月の負担は小額で済み、そして開始が数年遅れることで後々大きく差がでてくるからです。

障害年金保険（職業不能保険） Berufsunfähigkeitsversicherung

病気や怪我・障害などにより、現在の仕事が半分以下の時間しかできない状態が半年以上続くとの医師の診断があった時に毎月年金として補償されます。

介護保険 Pflegeversicerung

完全介護が必要になると、毎月3,000€以上の費用がかかり、法定介護保険では約半分しか補償されません。また自分で払えない場合は子どもに支払い義務が生じます。介護保険でのカバーが可能です。

―――――――――――――――――

その他ドイツでの保険、プライベート年金などのお問い合わせはこちらからどうぞ