2012年12月以降の契約で男性の保険料が値上がり

 男女均等料金に移行

ドイツでは2012年12月21日よりユニセックスタリフ(Unisex Tarif)というものが導入されます。

つまり、健康保険・生命保険・個人年金保険などにおいて男女の料金が統一されて同じ料金になるのです。

今までは、常に女性料金のほうが高いか、同じ料金であれば女性の受給額のほうが低かったのです。それはなぜでしょうか?

理由は女性のほうが長生きだからです。ドイツ人の平均寿命は男性が77才、女性が82才で女性の方が5年長生きということになります。それだけ、年金は余計に払わなければなりませんし、医療費も余計にかかるので女性のほうが料金が高かったのです。

それでは実際に料金にはどのくらいの違いがあったのでしょうか?

例えばある追加健康保険の料金では30才の男性が月額19.46€にたいして女性は24.50€となっており、男性料金を基準とすると25.9%も割高になっています。

また、あるプライベート年金保険の場合30才の人が毎月100€を積み立てた場合、男性ならばギャランティーされる年金は毎月121.24€、女性は110.83€となっていて約10%の違いがあります。

ところが、それは男女不平等ではないかという訴えがあったのです。何が平等かというのも視点のおきどころをどこに置くかによって変わってくるようですね。

そして昨年3月にEU裁判所での判決が下りました。確かにそれは男女不平等であると。そこで2012年12月21日以降締結の契約は全て男女同料金にすることになったのです。

ということで男女の料金がどう変化するかというと、現在各保険会社の数学者たちが一生懸命に計算しているところでまだ男女同一料金は出揃っていません。ただ確実に言えることは男性にとっては料金が上がり、女性にとっては料金は下がるということです。そしてそれは男性料金と女性料金を足して2で割ったものよりも高くなるということです。

 

男性の料金が上がるものは、年金保険・職業不能保険・介護保険・健康保険
逆に死亡保険では男性料金は安くなります。女性はこの逆です。

この規程は2012年12月21日以降の契約に適応され、それ以前に結ばれた契約には影響しません。 ただし、リースター年金(Riester Rente)は2005年よりすでに男女均等料金になっています。また女性の場合、保険会社やその保険商品によっては、今年契約しても不利にならないような処理をすでにしているところもありますので契約締結する場合には確認するとよいでしょう。

男性の皆さんにとっては、もし年金保険やプライベート健康保険・追加健康保険などへ加入するなら12月までに加入したほうがお得ということになります。

  

個別のご相談にも応じています。お気軽にお問い合わせください。

  
  

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