目次
銀行の種類
ドイツで生活をすることになれば、必ず銀行口座が必要になってきます。銀行の形式も多様化し今は次のような種類があります。
・支店銀行
・ネット銀行
・フィンテック銀行
支店銀行は既存の銀行で街中に支店があります。ドイツ銀行・コメルツ銀行・Postbank・Sparkasse・Volksbankといった銀行です。
ネット銀行(Direktbanken)は多くは既存の大手銀行の小会社です。支店はありません。DKB、comdirect、norisbank など
フィンテック銀行は既存の銀行の枠組みを超えたサービスを目指していたり、スマフォのみで完結できたりする新たな銀行です。N26、Wise、Revolutなど
既存の支店銀行はもういらない
いずれのタイプの銀行も認可上は同様の銀行ライセンスを取得しており、口座あたりの預金保証は10万ユーロとなっています。ネット銀行のほうが安全性が低いということはありません。ですので手数料が高く、またセールスマンに自分には適さない投資信託を勧めてくるような既存の銀行に口座を持つ意味はありません。
メインバンクの変更も簡単になりました。家賃・電話代・保険料などの全ての自動引き落としは、銀行間で情報交換をして自動的に新たな銀行に移行することができます。
日本のパスポートで口座開設ができない!?
ネットバンクは支店がないために、本人認証を郵便局やアプリでのビデオ認証で行うのですが、日本のパスポートでは本人認証ができず口座開設ができな場合があります。ドイツで本人認証に必要な 名前・生年月日・生誕地 の3つのうち生誕地の記述がないためです。
パスポート記載の本籍地と生誕地が異なる場合は
・ドイツ語の出生証明も用意しておく、ということもできますが、外国人の身分証明書はパスポートのみなので認められないこともあります。
・正しい情報ではないのですが、申し込み時の生誕地の入力をパスポート記載の本籍地にしておいたほうが通りやすいです。
・2020年以降発行の新しいパスポートは郵便局の身分証明書スキャナーではじかれてしまうという問題がありました。
お勧めのネットバンク
N26 Bank
他のネットバンクではビジネス口座を開けるところが少ないのですが、N26ならフリーランサーや個人事業主のビジネス口座の開設も可能です。
・英語もOK
・スマフォで完結
・家計簿自動生成
・フリーランサー用のビジネス口座あり
・サブアカウント機能で分別管理可
・ecカードはなし
N26ではひとりひとつしか口座を持てないので、ビジネスで使う場合にはビジネス口座を選択してください。後で変更はできません。
日本語でのご案内はこちら ⇒ N26 銀行の開設方法
■ 英語で直接申し込む場合はこちら ↓
N26 英語サイトで申し込み
DKB
・手数料無料
・無料 VISAカード
・ecカードあり
・ETF購入も手数料は比較的低い
・画面はわかりにくく、使い勝手ではcomdirectのほうがいい。
comdirect bank
Commerzbankの小会社の comdirect bank
・毎月手数料4.90€ – 毎月700€の入金、または毎月スマフォで3回支払いで無料
・誰でも開設可
・アプリが充実
・投資口座も充実、ETF積立プランあり
・ecカードあり
使い勝手がいいのでお勧めです、ただしドイツ語のみ、プライベート使用のみなので自営業には使えません。
詳細はこちら ⇒ comdirect 開設方法 詳細
norisbank
現在口座開設で75€キャッシュバックのキャンペーン中
norisbank はドイツ銀行の小会社です。
・毎月手数料3.90€ (毎月500€以上の入金で手数料無料)
・girocard あり
・ドイツ銀行で現金入金が無料無制限
※ キャンペーンは予告なく変更されることがあります。
フィンテック口座
・Wise (トランスファーワイズ)
・Revolut
トランスファーワイズ
TransferWise.com はもともと格安海外送金サービスですが、複数通貨の口座を持つことができます。ヨーロッパ各国で利用可能です。
■ 特徴
・維持手数料なし
・日本語を含む10ヶ国語対応
・海外送金が格安
・無料 Master デビットカード
・マルチカレンシー口座で複数通貨の取り扱い可
Revolut
Revolut.com ではヨーロッパに住所があればイギリスの口座が取得できます。イギリスの銀行口座も他のヨーロッパと同じIBANというシステムなのでIBAN口座があればヨーロッパ内は無料で振込の送受信ができます。しかもユーザーアカウントをひとつつくれば各国の通貨の口座を持つことができるのです。
REVOLUT.ocm
・ヨーロッパに住所があれば書類のアップロードで開設可
・UKのIBAN口座でヨーロッパ内送金無料
・複数通貨の口座を持てる
・デビット・マスターカードあり
・マスターカード内の通貨を為替手数料なしで交換化
・マスターカードで訪問先の通貨で買い物ができる!
・仮想通貨の購入も可
Revolut 口座開設
法人用口座
アマゾンへの出店やヨーロッパでのビジネスに欠かせないヨーロッパの銀行口座。IBANを取得できるEU内の口座であればEU内のビジネスに使用できます。
以前はドイツでも現地法人を設立することなしに、ドイツの法人口座の開設が可能でしたが、マネロン法の強化により現在ではそれもできなくなってしまいました。EUでの法人口座の開設には以下の方法があります。
・現地法人の設立
・エストニア eResidentで法人設立
人を派遣しなくても現地法人を設立することは可能ですが、手続きはそれなりに面倒で通常は現地エージェントを使い費用もそれなりにかかります。
エストニアでは電子住民 eResident を取得することで、EU外に居住の場合でもエストニアの法人設立が英語で用意にまた安くできるようになりました。ただしこの場合でも現地に住所が必要なため、登記用のバーチャル住所の契約は必要です。エストニアの法人税は20%というのも魅力的です。