Freistelungsauftrag(基礎控除枠申請)ってなあに?

Calculating Stock Photo銀行口座を持ったり、Bausparをしたりすると、Freistellungsauftragという用紙があります。

これはいったいなんなのでしょうか?

ドイツでは利子収入に対して25%課税されます。さらにその額の5.5%の連帯税がかかりますので、実際には合計26.375%課税されます。(教会税を払っている方はこれも課税されます。)

しかし、大人も子どももひとりあたり年間801€までの基礎控除がありますので、それを超えた額に関してのみ課税されます。

Bausparや銀行口座が夫婦名義の場合は合計年間1602€の基礎控除 (Freibetrag) があります。

そんなにたくさんの利子はないから私には無縁のことだわ、と思うかもしれませんが、そうではありません。

基礎控除枠を金融機関に申請しないと、801€未満の利子でも先に課税されてしまいます。確定申告をする人は結果的には戻ってくるのですが、いずれにしても各金融機関に控除枠を割り振っておいたほうがいいでしょう。

例えば、銀行の貯蓄口座の利子は多くないので100€を銀行に割り当て、Bausparにはお金がたまっているので200€、投資口座には500€を割り当てるというようになります。

両親の1602€の基礎控除枠を超えてしまう場合には、子どももひとりあたり801€の枠もありますので、子ども名義での契約をすると有効な場合もあります。ただし、子ども名義の資産を親が使う場合は、贈与税の基礎控除は20.000€ですので、注意が必要です。

銀行に基礎控除枠の申請をする際には税金ID番号(Identifikationsnummer)という11桁の番号が必要になります。

ID Nummer(Identifikationsnummer)とは

11桁の数字のみの番号で、日本のマイナンバーのようなものです。住民登録をすれば大人も子供も全員郵便で受け取ります。

お手元に見当たらない場合には以下のリンクより再送付依頼ができます。

https://www.bzst.de/DE/Steuern_National/Steueridentifikationsnummer/ID_Eingabeformular/ID_Node.html;jsessionid=61A26BFFBF3C8B1A84841CD7AFF0DC93

通常郵便が届くまでには数週間から3ヶ月ほどかかります。