雇用主はあなたの給与額面の20%の社会保険料を払っています。なので、あなたを雇うことで雇用主にかかっているコストは給与額面の1.2倍です。いわゆる社会保険料の労使折半というやつです。
だけど雇用主は任意で20%の社会保険料を負担しているわけではなく、そういう制度になっているからそうしているわけであって、人を雇用すれば必ず給与額面の120%が総負担額になるわけです。
ということはあなたにかかっているコストは給与の120%なわけで、これがあなたの働きに対する本当の給与額とも言えるわけです。
さて給与額面に対してどのくらいの社会保険料を払っているかというと
雇用主負担 120%
給与額面 100%
健康保険 20%
年金保険 20%
さらに所得税がひかれます
なんと給与額面の40%もの社会保険料を払っているわけです。
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給与が5000€だと
雇用主総負担(本当の給与額)は6000€
健康保険 1000€
年金保険 1000€
さらに所得税を負担
と 合計2000€も引かれているわけです。
もっとも健康保険は掛け捨てですが、年金保険は将来自分が受給するためです。
給与明細だけでは20%しかひかれていませんが、実際にはその倍の金額を”自分”が払っています。
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*ドイツの年金保険も日本同様に賦課方式で、今払っている年金は現在の受給している人のためで、自分自身の年金を積立てているわけではない
* 健康保険 とのみ表記しましたが、法定介護保険料も含みます。
* パーセンテージはおよその数字です。