保険で支払われない医療費の控除(ドイツ)

ドイツの法定健康保険 (gesetzliche Krankenversicherung) では例えば以下のような項目は完全にはカバーされていません。

歯の治療 − インプラント、ブリッジ、詰め物など
救急車
EU外での治療費
めがね、コンタクト

このような項目は追加健康保険(zusaätzliche Krankenversicherung)でカバーすることもできます。

特に日本に帰国した際の医療費は全くカバーされないので、加入することをお勧めします。

追加健康保険とセットで入れば、EU外の旅行健康保険は例えば月々わずか0.75€です。単体で加入してもひとり年間10€ほどです。

法定健康保険のみの人はもちろん、追加健康保険やプライベート健康保険に加入していてもカバーされずに自己負担した医療費は所得税の控除対象になります。その場合基本的には処方箋のあるものに限りますが、例外もあるようです。

確定申告(Steuererklärung) の際は忘れずに申告しましょう。

その際に問題になるのが、マッサージや鍼治療などの代替医療や、温泉保養地での療養や予防医学などです。このように医学的に認知されていない治療の場合には、事前に医師の診断書や処方箋があれば控除対象になります。

もし、これを知らずに過去の医療費を控除していない場合は、その年の確定申告をしていないのであれば新たにすることで控除されます。

すでにその年の確定申告を済ませていたとしても、税理士のところに書類を持って行って相談してみてください。

でもなによりも大切なのは自分の健康を保つことです。それがまた一番の保険にもなります。