ドイツの自動車保険 KFZ-Versicherung

Auto Fiat500 KFZ

自動車保険の乗り換え

通常自動車保険は1月1日からの1年契約で、毎年自動更新されます。保険類の解約期限は普通は3ヶ月ですが、自動車保険の場合は1ヶ月となっていますので、11月末までに解約通知が保険会社に届けば、翌年1月1日からの保険の切り替えが可能です。ただし、12月以降に保険会社から値上げの通知があった場合には、その後の解約も可能です。

解約

解約通知の作成は www.aboalarm.de というサービスを使うと簡単です。まず保険会社と保険種類を入力、その後名前・住所・保険番号を入力すればおしまい、1通99セントでFax送信してくれます。解約通知のPDFを無料でダウンロードし、自分で発送することも可能です。いずれの場合も、送信証明を必ず保存しておきます。

 
実はFaxはいまだに非常に便利なツールです。保険会社や税務署などの役所関係とのやりとりは未だにメールではできないが、Faxなら可能な場合があります。郵送よりも早く、安く、送信証明を残すこともできます。Fax機器をもつ必要はなく、PDFをメール送信することで相手にファックスを送ることができます。スキャナーアプリを使えばスマフォで撮影してPDFを作成、そのままメール経由でFax送信ができます。www.simple-fax.de なら固定費なしA4一枚7セントでの送信ができます。

車を購入する場合

車を登録してナンバープレートを取得するには、保険の証明番号 eVB(elektronische Versicherungsbestätigungsnummer)が必要です。この番号を取得することで、車両登録ができ、保険への仮加入ができますので、すぐに車を運転することができます。仮加入中の補償は強制保険である自動車賠償責任保険に加えて、任意で部分車体保険(Tailkasko、後述)をつけることもできます。車両登録後は1ヶ月以内に、保険の本加入手続をします。

eVB(仮保険証明)の取得はこちらから

車の乗り換え

他の車に乗り換える場合は、車両登録を抹消すれば保険は自動解約され、残り期間分の保険料は日割りで返金されます。登録の抹消は自分でもできます。買い取り業者に委託することもできますが、その場合はいつ登録解除するのか、ちゃんと解除がされたのかを確認する必要があります。手続きが滞っていれば、その分還付される保険料が少なくなってしまいます。

補償内容

補償内容は強制保険である自動車損害賠償責任保険(KFZ-Haftpflichtversicherung)に加えて、任意加入できる部分車体保険(Teilkasko)・全体車両保険(Vollkasko)・ロードサービス特約(Schutzbrief)・マヨルカポリス(Mallorca Police)などがあります。

 
自賠責保険は、事故を起こした場合に相手の人的・物的損害に対する賠償額を補償するものです。
部分車体保険(タイルカスコ)は、爆発、嵐、ひょう、落雷、洪水、雪崩、ガラス破損、ケーブルのショート、動物にケーブル等をかじられた場合、動物との衝突、車や部品の盗難が補償されます。

 
全体車体保険(フォルカスコ)では、自損や故意に付けられた傷も補償されます。
タイルカスコ/フォルカスコ ではそれぞれ例えば 150€/300€ のように免責額を設定することで保険料を抑えることができます。その場合、1件の損害に付きこの免責額までは自己負担となります。

 
ロードサービス特約(Schutzbrief)は路上で故障した際の応急処置や車のレッカー移動、自宅から行一定距離以上離れた場所の場合は、代車や交通費などが補償されます。このオプションを選択しておけば、大抵の場合、ADAC(日本のJAFのようなメジャーなロードサービス)は必要なく、コストも大幅にカットできます。その違いは、ADACは会員が運転する車に故障があった場合に補償されます(保険料例:ドイツ以外もカバーすると夫婦で年間109€)が、ロードサービス特約は保険加入したその特定の車に対しての補償(追加保険料年間約10€)となります。

 
マヨルカ・ポリスはドイツ人に人気のスペインの島マヨルカ島にちなんだ通称です。(Policeは証書の意)レンタカーを借りた場合に、ドイツ以外の国では人的損害の際の補償額が低くレンタカーの保険では足りない場合があります。それを補い、ドイツ並みの補償を得るための特約でヨーロッパ内で有効です。世界中をカバーするタイプのものは Traveller-Policeと呼ばれます。途上国などで車を借りることがある場合は、つけておくとよいでしょう。

保険料

保険料は上記のような保証内容以外にも、年齢・無事故年数・運転者・年間走行距離などの要因によって大きく変わりますので、価格を比較する場合には同じ条件で比較することが大切です。

 
比較で出てくる最安値の保険は、電話によるホットラインがなく保険会社とのコンタクトがしにくい、2年目移行保険料が大幅に上がる、などのマイナス点があることもありますので、ご注意ください。

 
引越や転職で通勤距離が変わるなどして年間走行距離見込みが大きく減る場合は、保険会社に連絡をすると、契約途中でも保険料を引き下げてくれます。

 
保険契約の際は、運転者を家族のみに限定することで保険料は安くなります。家族限定の契約でもし第三者が運転しなければならない場合は、その場で保険会社に電話をして了承をとっておくとよいでしょう。度々のことでなければ、同じ保険料のままで補償してくれます。

Telematik Tarif とは

このタリフではSIMカードの入った機器を電源ソケットに指すことで位置情報や走行データが保険会社に自動送信されます。

スピードを出しすぎないなど安全運転をしていれば保険料が10-20%ほど安くなります。

アプリで車の位置を確認、盗難時の通知などもできるという利便性もあります。

Telematik Socket

自動車保険の比較・申込み

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