ドイツ滞在中にドイツで年金保険を払っていて、日本に帰国することになった場合、その年金はどうしたらよいのでしょうか?
給与から天引きされる法定年金であれば、独日社会保障協定があるので、日本での支払い年数とドイツ滞在年数(支払い年数ではなく)を合算して10年以上あれば、将来は手続きも支給も一括して日本で受けることができます。
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ドイツに受け取り口座を残す
受け取りは毎月日本の口座に日本円でもらうか、ドイツの口座にユーロでもらうかを選ぶことができます。
そこで、今滞在しているうちにインターネットバンクで口座を作っておけば、維持手数料なしに口座を持てますので、将来円でもらうかユーロでもらうかを選択できます。
毎月ユーロでもらいドイツの口座にいれておけば、為替相場を見ながらレートのいい時に日本円に換金することができます。そうすれば、為替リスクを軽減し、差益を得ることもできます。
ドイツ滞在が5年以下であれば、返金申請をすれば自分の掛け金は戻ってきますが、これをすると、労使折半で雇用主側が払ってくれていた分は失われてしまうので半分しか戻って来ないことになります。
例えば給与額3000€の場合、労使合わせて支払う年金額は約600€。1年間で7.200€、5年間では36.000€を国に納めることになります。
払い戻しはしないほうがいい
これを帰国後払い戻して場合には半分の18.000€しか戻ってきませんが、払い戻さずにドイツにおいておけば36.000€は自分の年金として積み立てられます。
ちなみに返金申請は2年間のウエイティングタイムがありますので、申請する場合は帰国後2年後に申請することになります。
法定年金以外にプライベート年金(個人年金)に加入していた場合は、日本でまとめて受け取ることはできませんので、やはりインターネット口座をつくってドイツに残していったほうがいいでしょう。
年金還付申請をされる場合は以下のドイツ大使館のサイトをご参照ください。
⇒ ドイツ大使館サイト:ドイツの年金
その他日独の年金に関しては以下の記事もご参照ください。
■ ドイツの銀行口座については以下参照
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